マイクロ法人はお得なのか

お得度を測るためには、前提が必要です。

■前提

個別株での収入800万円

配当金100万円

ポイ活等の収入は一時所得控除範囲の50万円以内とし無視する

雑所得は誤差レベルとし無視する

 

■比較するケース

ケース1:社会保障フリーライドプラン

セミリタイアの基本プラン。特定口座源泉ありを選択し、極限まで収入を減らし社会保険料を最低限とする。

ケース2:所得控除活用プラン

所得控除を最大限活用し、税金は最小化しつつ源泉徴収の20%を取り返す。反面申告分は国民年金保険により10%徴収されることになる。

控除枠拡大のため、国民年金、付加年金、iDecoを払う。

特定口座源泉ありとする。申告の選択は口座単位となるため、配当金を口座から分離する。配当は銀行振込を選択し所得控除枠だけ総合課税申告することで配当控除を利用しつつ国民健康保険の負担10%のみとする。国保対策として、所得控除を超える利益は源泉のみとし申告しない。

ケース3:マイクロ法人設立プラン

社会保険は厚生年金、協会けんぽを利用し役員報酬55万円による最低限の負担とする。

特定口座源泉なしを選択し、すべて申告する。

 

■各ケースでの負担(所得税、住民税、年金保険料、健康保険料)

ケース1:社会保障フリーライドプラン

国保7割減免を狙うのが最適解か

上記過去記事の参考リンクです。これは簡単ですね。

900万円の収入に対して源泉で20%取られて180万円

国民年金は免除

国民健康保険は均等割り約4万円が7割減免で12000円

合計 約181万円(※将来の年金受取では不利)

 

ケース2:所得控除活用プラン

リタイア後どこまで稼いでいいか

上記またまたこのケースでの過去記事の参考リンクです。

247万円を申告し、所得税、住民税ゼロで抜けます。

申告しない源泉分の税金は(900万円ー247万円)×20%=約131万円

国民年金は約20万円

健康保険は4万円+(247万円ー43万円)×13.72%=約32万円

合計183万円(※ケース1より将来の年金受給額は増える)

 

ケース3:マイクロ法人設立プラン

マイクロ法人設立

上記つい最近の記事ですが参考リンクです。

会社に所得移転分が134万円+個人の控除247万円とします。

配当は配当控除で所得税はゼロ、住民税は約7万円

(800万円ー247万円ー134万円)×20%=約84万円

小計 91万円

厚生年金、健康保険含め会社維持コストが約27万円

合計101万円(※どのケースより将来の年金受給額は増やせる)

 

年間80万円以上の差がありますね。市場で年900万円稼げればですが。