日本は年功序列賃金なので、定年直前の収入が一番高いです。
そして、退職金も人質にされており、自己都合退職だとガッツリ減ります。
厚生年金の増加も諦める額に入りますね。
ということで、50歳、10年早くアーリーリタイアした場合に諦める額を試算してみたいと思います。
民間給与実態統計調査結果表によると、事業所規模5000名以上だと年収893万円のようです。平社員でそこまで貰えるとは思えないので、事業所規模1000名以上の800万円を採用します
■諦める収入
年収 800万円 手取り 600万円 ×10年で6000万円
退職金は控除額分もらえると試算します。(30歳で転職してるので少な目です。)
70万円 ×10年で700万円、20年勤続分800万円が自己都合の6割マイナスで480万円 計1180万円
厚生年金の額 800万円×0.55%×10年=44万円
終身もらえる年金なので、FIRE4%ルールで価値を試算します。 44万円×25=1100万円
合計 6000万円+1180万円+1100万円=8280万円
この額を見るとアーリーリタイアに躊躇しますね。
ですが、このままは少しおかしいですね。
アーリーリタイアすると生活費がコンパクトになります。また、辞めたことで諦めたのは高い時給なので、バイトの時給で同じ時間働いたという考慮が正しいでしょう。(働かないのはバイトの時給で時間を買ったと考える)
ということで、少し修正額を計算してみましょう。
■就業中生活費で増大するもの
スーツ 年1着 5万円 ×10年=50万円
革靴 年1足 1万円 ×10年=10万円
クリーニング 月1000円 ×120ヶ月=12万円
家賃差額 月5万円 ×120ヶ月=600万円
食費差額 月3万円 ×120ヶ月=360万円
交際費 月1万円 ×120ヶ月=120万円
ストレス解消のお小遣い 5万円 ×120ヶ月=600万円
合計 1752万円
■同じ時間バイトで働いて稼げる額
時給1000円 ×180時間×120ヶ月=2160万円
ということで、最終的に諦める額は、
8280万円-1752万円ー2160万円=4368万円
まだ、結構でかいですね。
早期退職募集とかあれば、自己都合の480万は減るのですが。
退職金割増とか贅沢は言わないので、やってくれないかなぁ。