FIREの4%ルールで国民年金の全額免除と満額支払いを評価してみる

 前回は繰り上げ繰り下げ受給の有利不利をFIRE4%ルールで比較してみましたが、今度は全額免除がお得なのかを比較してみます。

こちらも、全額免除は投資額0円で投資効果無限大とか無意味な主張が多いのでFIRE4%ルールという物差しは助かりますね。

 国民年金を月額16,540円40年間支払った分を全額免除にして、4%のリターンで積み立てた場合の合計額は 19,549,641円

さすがにまとまった額になりますね。

これをFIRE4%ルールに適用すると 1,955万円÷25年÷12ヶ月=6.52万円

思ったより多いですね。

全額免除にした場合、満額(78万円)の半分(39万円)が減額されるので、月額の減額は 3.25万円

おや?全額免除の勝利ですか。国民年金は有利な制度という常識とは逆の結果になりました。

 しかし、まだ延長戦があります。国民年金を支払った場合、付加年金というとてつもない有利な商品に投資できます。付加年金を付けた場合の計算もしてみましょう。

国民年金を月額16,940円(付加年金400円をプラス)40年間支払った分を全額免除にして、4%のリターンで積み立てた場合の合計額は 20,022,425円

これをFIRE4%ルールに適用すると 2,002万円÷25年÷12ヶ月=6.67万円

全額免除にした場合の減額は 3.25万円に付加年金分8,000円(400円×12ヶ月×40年÷2÷12ヶ月)を足して4.05万円

 再延長戦です。国民年金はまだ負けていません。前納割引があります。2年前納した場合の月額の割引額608円(前納割引14,590円÷12ヶ月)を反映して、月額16,332円(前納割引額608円をマイナス)40年間支払った分を全額免除にして、4%のリターンで積み立てた場合の合計額は 19,303,793円

これをFIRE4%ルールに適用すると 1,903万円÷25年÷12ヶ月=6.34万円

うん、余裕で全額免除の勝利です。

 国民年金は有利な制度と言われていますが、そうでもなかったという結論。

全額免除が有利な制度なんだよということであれば、納得。

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