FIREの4%ルールで年金の繰り上げ繰り下げを評価してみる

 繰り上げ、繰り下げの記事と言えば、何歳まで生きれば元が取れるという意味のない記事ばかりです。

ちょっと変わった切り口で検討してみようと思って目についたのがFIRE4%ルール。

これは、アメリカ株とアメリカ国債に投資して7%のリターンと3%のインフレを仮定して、生活費の25年分を貯めれば終身年金が作れるというものです。

ということで、FIRE4%ルールを使って繰り上げと繰り下げのお得度を比較してみます。

繰り上げ受給の場合、65歳まで受給した年金がFIRE4%でどの程度の年金額になっているのかの勝負になります。

65歳での年金額を平均的と思える月額15万円に設定します。

5年繰り上げした場合 0.5%×60ヶ月=30%減

月額105000円を年利4%複利で5年積立した場合の合計額は 6,961,393円
これを4%ルールに当てはめると

 696万円÷25年÷12ヶ月=2.32万円

60歳受給開始での 減額の月額は 15万円×30%=4.5万円

まあ、予想通りではありますが繰り上げ受給はすべきではありません。

では、繰り下げ受給は得なのでしょうか?

5年繰り下げした場合 0.7%×60ヶ月=42%増

月額15万円を年利4%複利で5年積立した場合の合計額は 9,944,847円

これを4%ルールに当てはめると 994万円÷25年÷12ヶ月=3.31万円

70歳受給開始での増額の月額は 15万円×42%=6.3万円

FIRE4%ルールでリタイアする人は、年金は繰り下げ一択でしょう。

まあ、年金崩壊とか崩壊まで行かなくても減額とか予想してる場合は違いますが。

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