新NISAが金持ち優遇という的外れな意見

キャピタルゲイン課税が間違っている、配当金は二重課税という個人的な感想はおいておいて、政府側が何をしたいのか考えてみましょう。

www.nomura.co.jp

以下、記事から引用

日本は「預貯金」が54.2%を占めているのに対し、「株式等」が9.6%、「投資信託」が3.4%と、「預貯金」に大きく偏っている。

一方、米国は「預貯金」が13.7%で、「株式等」が32.5%、「投資信託」が12.3%を占め、「株式等」が「預貯金」を上回っている(図2)。

日本の個人金融資産2000兆円として、米国並みに投資してほしいとすると、

米国投資率(32.5%+12.3%)-日本投資率(9.6%+3.4%)=31.8%

2000兆円×31.8%=636兆円

2022年のNISA累計買付額は1兆3,865億円(以下記事より)

https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf

つまりは、500倍くらい買ってほしいわけです。

それが、限度額3倍程度ではまったく足りないといっていいでしょう。

NISA口座数は1109万口座なので、全員が(ありえない最大仮定)1800万円投資したとして、200兆円弱です。最大で活用されても目標の3分の一もいかない施策に金持ち優遇とか的外れもいいところでしょう。金持っている人にいっぱい投資してもらって日本を裕福にしてもらい金を落としてもらうという発想ができないのがなんとも残念ですね。